山好きは雪が好き

雪が降った直後のため、平日だというのに登山者の大行列! 私もか 笑
バスの中でも
「雪たくさんあるといいね」
という会話があちこちで聞こえてきます。
雪山は私も万々歳!
、、だけど、本日の目的地は丹沢最高峰 蛭ヶ岳。
今回に限っては、雪が多いと行けなくなっちゃうので
少なめがよいな〜 笑
バスが大倉に着いたら即 スタート!
日頃の運動不足により、
登山開始30分で
「もう登山終了していいかも」
気分になりましたが

1.5時間後にはいつも縦走している表尾根が綺麗に見えて気分が上がります。
同時に、
「表であの積雪なら裏はどうなの…」
と不安も増し増し(+∇+)
軽アイゼン(チェーンスパイク)も
予想よりだいぶ手前で付けました。

さらに1時間後、雪化粧の美しい富士山がお目見え。
富士山は蛭ヶ岳までずっと見えるから撮りまくること必至です。
そうそう、丹沢チャンピオン(大倉尾根で有名な冬でも短パンの歩荷さん)にも会いました。
病気したのかだいぶ痩せておられましたが、太ももは相変わらず見事でした。

3時間半で、まずは塔ノ岳に到着〜。
美しい山並みをゆっくり拝みたいところだけど
長居するには風が冷たいので休憩はなし。
真ん中へんに少し見える雪山が蛭ヶ岳です。
し、白い、、(;゚∇゚)
登り中、目の前で転倒したおじさんを助けたところ、
滑落ギリギリだった安堵か恥ずかしさか目をつけられてしまい、
頂上でも待ち構えていて(写真の人じゃないです)
「あんなとこ行くのか?大丈夫なのか?」
と不安をたっぷり注入してくださいました。
さぁ〜先は長いぞ〜

だもんでエネルギーチャージはしなくちゃね。
これ、友吉っつぁんからもらった得体の知れないドリンク。
携帯食に詳しい山好きさんたちが誰も知らなかった飲むおにぎり。
どこに売ってるんだろう 笑
寒くて手が震えてるときに手軽でグー且つウマし♪
ありがとーぅ!

次の山、丹沢山へ向かう間は、すれ違う人を片っ端から(数人ですが)捕まえました。
取って食うのではありません。
蛭ヶ岳から来た人に道の状態を聞くためです。
ところが
丹沢山までのピストンの人しかおらず
このままでは私も丹沢ピストンかな、
というところで
運良く詳しいおじさんに会い、
「トレース(踏み跡)はあるから行くには行ける」
と教えてもらいました。
一応下でもトレースはあると聞いていたけれどこれで確定です♪

丹沢山に到着〜

そこにはサンタがいました。
(そういえば登ってるとき見かけたな)
挨拶すると近寄って来てお菓子をくれました ワーイ笑
さて
次はいよいよ蛭ヶ岳!
丹沢山まではそこそこ人は来ますが
蛭ヶ岳は日帰りで行くにはなかなか難しい山なので
ここからはトレースも小さくなります。
山道はいくつも峰があってキツいけれど
景色が最高の稜線歩きが超楽しみ♪
だったんだけど、、、

丹沢山の写真でお気づきかもしれませんが、
どんガスり状態です。
南アルプスや奥多摩はガッツリ見えるのに丹沢周辺だけ何故に〜(^_^;)

時々雲が切れてもそれは一瞬

雪もどんどん深くなります("▽"*)

サラサラの雪の上に突っ伏したくなるけれど
そのまま滑り落ちたくはないので眺めるにとどめます。

雪靴じゃないうえ手入れが甘いためにジワジワと濡れてくる足がちょっと(いや、だいぶ)不安です。

風がないので休憩小屋で座って休むことができました。
ありがたや〜ありがたや〜♪
冷え込みが厳しくない分、1L以上水を消費してしまいました。

トラバースは慎重に踏み進めないと簡単に転げ落ちそうです。

大きなピークをいくつも超えて
鎖場や危ない箇所を慎重に乗り越えていきました。
最後の峰を越えてからが長い!
絶望気分でただただ足を動かします。

そうしてやっとのことで蛭ヶ岳に着いたときの感動!
た、たどり着けたーー!
しかも、15時前に着けたー!
(山小屋は15時までにチェックインがお約束)
山名塔を拝みもせず、即 山荘にイン!
2年前に会った管理人さんは、
なんと私のことを覚えていてくれました♪
荷ほどきや布団などの支度を済ませ、
(またしても山荘内の写真を撮るの忘れた〜!)
なにはともあれお茶タイム。

甘酒にバーボンをちょいと垂らして、
あったまる〜♪
1番乗りだったのでストーブ前を独占です。
ガスってるので、このまま日の入りも星空も見ることなく山荘から一歩も出ませんでした。

本日はクリスマスイブ。
管理人さんからシャンパンの振る舞いをいただき、
この日の宿泊者みんなでカンパーイ!!
昼にカレーパーティーがあったそうで、
その時持ち込まれたお酒がたくさん余っているため、
今夜は盛大な酒盛りとなりそう 笑
この日の宿泊者は、
今月結婚したばかりという山好き青年
毎週全国の山を歩き回っているご夫婦
完全なる山男のおじさま2人組
の5人。
予約者の何人かは雪で折り返したそうです。
宴はもちろん大盛り上がり!
山男おじさまたちの話や管理人さんの話はいぶし銀だし、
あちこちの山へ行ってるご夫婦や青年の話も憧れるし、
(青年は自分の山行話をねじ込み過ぎてちょっとうざかったけど笑)
誰の話も面白くて本当に楽しかったです。

夕飯は、ずっと楽しみに取っておいた
フリーズドライのチキンカツ

を、ご飯に乗せてカツ丼!
めちゃめちゃ美味しかった♪
これ、結構お高いので、同じものを持って来ていたご夫婦も
もったいなくて今まで食べられなかったそう 笑
残念ながらもう売ってないらしく、もっと買っておけばと後悔。

管理人さんが持って来てくれたろうそくをあちこちに置いて、
とてもロマンチックな山小屋の夜でした。
お酒やツマミをみんなでシェアしましたが、
私はトビキリのブツを持って来ておりました。
写真はないけど、ズーコが作ったアイルランドのケーキ♪
偶然にも人数分カットしてきていたので、
クリスマスイブにサレオツなケーキをみんなで食べました。
お酒がシットリ染みて激ウマ☆大好評でした。
ありがとよ〜 ズーコ!
消灯時間の20時を大幅に過ぎた22時半、
飲んだくれ組と就寝組に分かれたので寝ることにしました。
だだっ広い寝室はとても寒いけど、
毛布を多めに敷いてくれてあり
更にいくらでも足していいよと言われてたので1枚借りたから
極楽の快眠でした。
週末は40名の予約だそう。
こんな毛布の贅沢使いはできなかろう フフ
今年は裏丹沢が甚大な被害を被り北ルートが不通のため、
宿泊者が例年の1/3だったそうで
このままだと山荘存続の危機らしいです。
ここがなくなれば、
裏丹沢は日帰り出来る健脚しか来られないから荒れるだろうな。
管理人さんは多くを語らなかったけど、
最近はトレラン人口が増え水だけ買う人が多いそうで、
それが経営的に一番ツラそうな感じでした。
利益にならないのか。
私も今回は水を買う前提で来ちゃったので、
次回からはちゃんと持って行こうと思いました。
翌朝、4時半ごろ。
一番に起きて化粧。
(誰も見ちゃいないのでいずれは省きたい工程だけどまだ捨て切れない)
ちょっと二日酔い。。笑
前夜ガブガブ飲んでたのにまったく平然の管理人さんがやって来て、炊事場の電気やストーブを点けてくれました。
でも、ストーブがなくてもなんとか大丈夫なので今日は暖かいほうです。
マイナスだけど。

朝ごはんはきりたんぽ入りの雑炊。
ガッツリ腹が膨れました。

靴もだいぶ乾きました。
感謝!!!
こんな甘えさせてもらえる山小屋経験ばかりしてたら
いつか激混みの山荘で袋叩きに遭うヘマをしでかしそう 笑

日の出は・・・どこぞ。
それでも夜は明け、
出発時間がやってきました。
管理人さん、お世話になりました(黄色いバンダナ)。
そして、短くも楽しい時間をくれた山好きの皆さん、
ありがとうございました♪

(↑前夜の写真)
7:15

後ろ髪どころか全毛髪を引っ張られつつ出発です。
この日のルートは蛭ヶ岳から西へ抜けるつもりでしたが、
そちらから来た方によると、トレースがほぼなく一部ラッセル(雪漕ぎ)が必要なかなり難しい状態だそうなので、ピストンで戻ることにしました。

外は完全にホワイトアウト。

おまけに風が強い!

霧氷にも躍動感があります。

行きで一番神経使った鎖場。
クサリが雪に埋もれてるので登りも大変。
帰りで一番ビビったのは岩場をつたい歩くトラバース。
行きでも難儀したので写真はナシです。

深いところは腰まである雪をまたぎながらひたすら進みます。

髪の毛はバキバキに凍りました。

右手から強風が吹くので右側だけ真っ白になります。
帽子のところは払った直後なので付いてないけど、
雪が降ってるわけでもないのに払っても払っても白くなるのは

降り注ぐ霧氷のせい。
木があると霧氷地獄、
木がない吹きっさらしでは、

本気で踏ん張らないと尾根から北側に転げ落ちそうになります。
そんなこんなで、

昨日サンタがいた無人の丹沢山を通過し、
(丹沢山まで来れたらホッとします)

塔ノ岳まで戻って来ました。
かすかに写ってるのですが、
トナカイの被り物をした人がいます 笑

塔ノ岳を下りはじめたらすぐ土が見えてきました。

はぁ〜そうよね、
山って茶色だったよね。
さっきまでの真っ白けっけが嘘のようです。
下り終盤、前回の大山で痛めた膝が痛み出しました。
ヒョコヒョコ歩きながら、
私の歩きは雑だから、一度ちゃんと習わないとダメかもな。。。
なんて思いながら歩いていると、
なんと山岳救助隊のおじさまが下って来て声をかけられ、
そのまま歩きのレクチャーをしてもらいました。
ついでに登り方指導と膝のストレッチまで教わり、
「これから忘年会だから行くねー」
と慌ただしく去って行きました。
あ、ありがたや〜!!!
欲を言えば、ちょうど段差の少ない場所だったので、
もっと険しい山道のレクチャーを受けたかった!テへ
痛みは少し休憩したらなくなりましたが、
今後も楽しく登山を続けるために、歩き方改革が必要です。

無事下山してバスで駅に着き、丹沢を振り返ったら綺麗に見えること!
てか、こちらはずっとお天気だったみたいね。
蛭ヶ岳のほうには雲があるからまだ真っ白かな 笑
思えば、行きの登り以来、富士山は拝めなかったや。

晴れてるとき、もっと写真撮っておけばよかったな〜(^▽^;)

とにもかくにも、
素晴らしい山行でした☆

とてもキツかったけど!!!
(あ、前記事でゴミ拾うって書いたけど、
真っ白でゴミひとつもありませんでした☆)